ながいようで、あっというまのボクたちのなつやすみ。
  
活動時期は1992年から1997年という
短い期間でしたがとても素敵なバンドがいました。

 

名前はエレキブラン。

 

その短い夏休みの間に見せてくれたものは、
俺にとって今でもとても大切なものなんだ。
別に後ろを向いて生きていくつもりじゃなくて、
忘れちゃいけないって思っているだけ。

 

 

今日、解散から丸10年がたった。
私はあの時はまだ学生だったのですが、
大学卒業後、15歳で決めた福祉の道に迷うことなく進み、
職場ではフロアリーダーっていう存在になり、
結婚もして、あの頃とは違う街で家を買って暮らしてる。
周りの人たちもほとんど変わってしまった。
フジロックも開催される前だったんだよなぁ・・・。
いろいろな出来事はありましたが
少なくとも私の周りの人たちの笑顔を取り戻すべく
迷いながらもなんとか芯はぶれることなく
歩き続けているつもりです。

 

ただ、振り返るとなにか忘れ物をしてきたような
気持ちになるのです。

 

それは、SBT以降にライブではやっていたが
未発表の曲がいくつかあったと思いますが、
それらがあまりに名曲で、当時は
次のアルバムは自分にとって何よりも大切なものになると
確信していたのです。

しかし、それらの1部は「SLIP」で発表されたものの
ほとんどがもう2度と聞けなくなってしまった・・・。

 

10年もあればいろんなことがあるし、
変化もしていくけど、
エレキブランを好きな気持ちは変わらなかった。
そして、発表されなかった
SBT以降の名曲たちへの思いも・・・。

 

さすがに10年も経過すると記憶もおぼろげで
なんとなくしか覚えていない名曲たちへの
悔しい思いだけが残っている。
いつの日か忘れてしまう瞬間がおとずれるのか。
そんな悲しすぎることまで考えてしまう。
(絶対忘れないけどね)
どうにかして聞けないものなのでしょうか?
・・・。

 

 

そういえば、数年前だったと思うけど、
レコード屋で
「変な声だけど奇跡を信じて歌う」という文を見た。
あの未発表曲「ミラクルメイカー」の歌詞です。
偶然じゃないよな~?
「この人もエレキブランをいまだに愛しているんだなぁ」と
とても嬉しい気持ちになった。
その日は金がなくて買えなくて、
ほかの日にいったときはもうなくて、
名前もチェックしてなかったので誰かはわからないけど。

 

さてさて、昔の話も良いがそれだけではなく
やっぱり今の彼が気になるよな。
ソロでやっております。
いまだ、引退発言以降のことを知らない人もいるかと思いますが、
しっかり活動してます。
某掲示板での本人の言葉を借りますとこんな↓感じです。

 

A.N.TとTHE SHOTT は同じバンド。
途中で改名して6年くらいやってた。
音的には4期くらいに分かれてるかな。
1期目は生ダブのスカしたロック。
2期目はガレージっぽいロック。
3期目は日本語詞でもっとストレートなパンクロックンロールだった。
盛り上がったシリーズイベント「雷プロム」もこの3期目。
オレお勧め盤「HERE IS THE SHOTT」もこの3期目の集大成。
4期目は混沌。
固まった音を全てぶっ壊してメンバーも増えてセッション色強く、
予定調和ではないライブもジャム色強く良かったと思う。
その後だんだん人が減って、
オレがバンドでなく独りで渡米したのもあって、

もはやSHOTTはオレ独り。

 

という感じです。
まぁ、本人のサイトとリンクしたいとこだけど、
うちはエレキブランのファンサイトですからね。
一度、引退して完全にリセットしてから復活した彼のサイトに
リンクさせるのはちょっと気が引ける。
せっかくリセットしたのに、くっつけるのはどうなのかって。
というわけで、皆さんは検索してたどり着いてくだされ。


そういえば、最近彼の言葉にちょっと胸熱くしたことがあった。

 

投稿日: 3月 5日(月)17時01分44秒
2度は引退しない(笑)

 

この言葉嬉しかったなぁ。
いや、なんかさ、俺の好きな歌うたいの人って
中村敦にしろ板谷祐にしろ、ステージから何年も消えたり、
「2度と歌わない」なんて発言を残して脱退したりと
もう2度と聞けなくなるなんて思いを何度もしてるから
心配なんだよ。泉は前歴ありだし(笑)
でもこれで安心した。ありがとう。

 

あと、エレキブランにかかわる発言もしているので
ちょっと拝借。↓どうぞ。

 

投稿日:12月14日(木)15時42分44秒


あの時、3月の末の渋谷だったよな。
オレは自分の気持ちは10年は黙っていようと思った。
再び歌い出しても軽々しく口に出来るような事じゃなかった。
それは今もそうだけど、みんなに見送られたあの日のオレが
今のオレを見たらなんて言うだろうな、

なんて思えるようにもなった。
あの日までひと時でもオレと共に歩んでくれた人達、
復帰してから今日までひと時でもオレと共に歩んでくれた人達、
残念だけど誰ひとり今日ここまでは一緒に来ることは出来なかった。
でも、オレが歌う時、

どこか遠くにいる彼らと今も繋がっている気がする。
例えそれがオレの思い込みであっても、

今のオレを支えてくれている。
独りで歌っているけど、独りではないっていうのは嬉しいことです。
これは観にきてくれてる人達、憶えていてくれる人達にも言えること。

皆がいて嬉しいよ。
今年含め、ここ数年は本人の意思や世の逆らえぬ事情で
たくさんの人と離ればなれになり、その別れに悲しむあまり、
出会いに臆病になった日々でした。
それでもやっぱり、感謝したいです。

 

みんな、ありがとう。

 

 

投稿日: 3月29日(木)11時16分31秒


さてと…あれから今日で丸10年。
再び歩み始めて8年。
そして今、花よりも根っこを育てていく覚悟ができました。
これからも花は勝手に咲いたり枯れたりも

するんだと思いますが、
目の前の1人1人の心に常に根っこを

感じてもらえるよう歌い歩み続けたいです。
そんなふうに覚悟できたのはこの8年は

自分が感じられることに嘘を付かなかったからで、
嘘を付かずにふっ切れることができたのは、
それ以前の日々があったからこそです。

エレキブランにありがとう。